リースバックは危険?怪しいと言われる理由と後悔しないためのポイントを解説
公開日:2026.07.12
リースバックは近年利用者が増えている一方で、「怪しい」「危険」という声を目にすることがあります。しかし、その多くは仕組みへの誤解や契約内容の理解不足によるものです。この記事では、リースバックが危険と言われる理由や、安心して利用するためのチェックポイントを分かりやすく解説します。
目次
リースバックが「危険」「怪しい」と言われる理由
リースバックが「危険」「怪しい」と言われる背景には、いくつかの共通した理由があります。ここでは代表的な4つを紹介します。基本的な仕組みについてはリースバックとは?仕組み・流れを名古屋の専門家が解説でも解説していますので、あわせてご覧ください。
- 売却価格が市場価格より低くなる場合がある:買主が賃貸経営としての利回りを考慮して価格を算出するため、仲介による通常売却よりも価格が抑えられる場合があります。
- 家賃が発生する場合がある:売却後は所有者ではなく賃借人になるため、毎月の家賃負担が生じる場合があります。
- 契約内容を十分理解しないまま契約してしまうケースがある:家賃の見直し条件や買い戻し条件など、細かな契約内容を確認せずに進めてしまうケースが見られます。
- 悪質な業者とのトラブル事例が報道されることがある:一部の悪質な業者による強引な営業やトラブルが報道されることがあり、制度全体への不安につながっている面があります。
これらは制度そのものが危険というよりも、内容を十分理解しないまま契約してしまうことによって起こりやすいものです。仕組みと注意点を正しく知ることが、安心につながります。
実際に後悔する人の共通点
リースバックを利用して後悔したという声には、いくつかの共通点が見られます。
- 売却価格だけで決めた:家賃や契約条件を比較せず、価格の高さだけで契約先を決めてしまうケースです。
- 家賃を十分確認していなかった:毎月の家賃負担が想定より重く、生活を圧迫してしまうケースです。
- 契約期間を理解していなかった:契約期間や更新条件を把握しないまま契約し、想定と異なる展開になるケースです。
- 買い戻し条件を確認していなかった:将来買い戻したいと考えていたにもかかわらず、条件を確認していなかったケースです。
- 家族と相談せず契約した:契約後に家族から反対を受け、トラブルに発展するケースです。
これらの共通点から分かるように、後悔の多くは制度自体の問題ではなく、契約前の確認不足によって生じています。
契約前に確認しておきたいポイント
契約前に確認しておきたい主なポイントを、チェックリストとしてまとめました。
- 売却価格:査定額の根拠や算出方法を確認しましょう。
- 家賃:毎月の家賃額と、その根拠となる利回りを確認しましょう。
- 契約期間:賃貸借契約の期間が定期借家か普通借家かを確認しましょう。
- 更新条件:契約期間終了後に更新できるかどうかを確認しましょう。
- 買い戻し条件:将来買い戻す場合の価格や期限を確認しましょう。
- 修繕費負担:入居中の修繕費用をどちらが負担するかを確認しましょう。
- 固定資産税の扱い:売却後は所有者が変わるため、固定資産税の負担者を確認しましょう。
これらの項目を契約前にひとつずつ確認しておくことで、契約後の認識のズレを防ぎやすくなります。
信頼できるリースバック会社の選び方
安心してリースバックを利用するためには、会社選びも重要なポイントです。以下のような特徴を持つ会社は、比較的信頼して相談しやすいといえます。
- 実績:これまでの取引実績が豊富で、地域の相場や事情に詳しい。
- 契約内容を丁寧に説明してくれる:家賃や買い戻し条件などを、契約前にわかりやすく説明してくれる。
- 複数社比較できる:他社との比較を嫌がらず、むしろ勧めてくれる。
- 査定が明確:査定額の根拠を具体的に説明してくれる。
- 無理な営業をしない:即決を迫るような営業をせず、検討する時間を確保してくれる。
| 項目 | 信頼しやすい会社 | 注意が必要な会社 |
|---|---|---|
| 説明の姿勢 | 契約内容を丁寧に説明する | 説明が曖昧なまま契約を急がせる |
| 他社比較 | 比較を勧めてくれる | 他社との比較を嫌がる |
| 査定根拠 | 具体的な根拠を示す | 根拠を示さず金額だけを提示する |
| 営業スタイル | 検討する時間を確保してくれる | その場での即決を求める |
リースバックが向いている人・向いていない人
リースバックにはメリットとデメリットがあるため、向き・不向きがあります。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 住み続けたい | できるだけ高く売却したい |
| 老後資金が必要 | 引っ越しに抵抗がない |
| 住宅ローン返済を整理したい | すぐに現金化する必要がない |
住み続けたい方や老後資金を確保したい方にとって、リースバックは環境を変えずに資金を確保できる方法です。一方で、できるだけ高く売却したい方や、すぐにまとまった資金が必要でない方にとっては、通常の仲介による売却や他の方法の方が適している場合があります。リースバックと他の制度との違いについては、リースバック・任意売却・リバースモーゲージの違いとは?自分に合った選び方を徹底比較でも詳しく比較していますので、あわせてご覧ください。
リースバックで後悔しないために
リースバックで後悔しないためには、次のような点を意識することが大切です。
- 複数社を比較する:1社の提示条件だけで決めず、複数社の査定や条件を比較しましょう。
- 契約書を確認する:家賃、契約期間、買い戻し条件など、契約書の細部まで確認しましょう。
- 家族と相談する:老後の住まいや資産に関わることのため、家族と情報を共有しておくと安心です。
- 専門家へ相談する:疑問点や不安な点は、契約前に専門家に確認しておきましょう。
制度そのものが危険なのではなく、内容を理解して利用することが大切です。仕組みと注意点を正しく知ったうえで検討すれば、リースバックは安心して利用できる選択肢のひとつになります。
よくある質問
リースバックは詐欺ではありませんか?
リースバックは、不動産の売買契約と賃貸借契約を組み合わせた正当な取引です。ただし、一部に悪質な業者が存在するのも事実のため、契約内容をしっかり確認したうえで、信頼できる会社を選ぶことが大切です。
家賃は途中で上がりますか?
契約内容によって異なります。契約時に家賃の見直し条件が定められている場合があるため、契約前に確認しておくことをおすすめします。
買い戻しはできますか?
契約内容によっては、将来買い戻せる場合があります。買い戻しの価格や期限は会社によって異なるため、契約前に条件を確認することが重要です。
家族に相談した方がいいですか?
老後の住まいや資産に関わる内容のため、可能であれば家族と情報を共有しておくことをおすすめします。相談自体は本人のみで行うこともできます。
無料相談だけでも可能ですか?
はい、相談のみでも受け付けています。契約を急がず、まずは仕組みや条件を知ることから始めていただけます。
まとめ
- リースバックが「危険」「怪しい」と言われる背景には、価格や家賃の仕組みへの誤解、契約内容の確認不足、一部の悪質な業者の存在がある
- 後悔の多くは制度自体の問題ではなく、契約前の確認不足によって生じている
- 売却価格・家賃・契約期間・買い戻し条件などを事前に確認し、複数社を比較したうえで検討することが重要
リースバックは正しく理解して利用すれば、有効な資産活用方法の一つです。契約前には条件を比較し、自分に合った選択をすることが大切です。