リースバックのメリット・デメリットを徹底比較!後悔しないために知っておきたいポイント
公開日:2026.07.26
リースバックは、自宅を売却しながら住み続けられる資産活用方法として注目されています。
一方で、「本当に利用して大丈夫?」「後悔しない?」と不安を感じる方も少なくありません。
この記事では、リースバックのメリット・デメリットを公平に比較し、どのような人に向いている制度なのかを分かりやすく解説します。
目次
リースバックとは?簡単におさらい
リースバックとは?仕組み・流れを名古屋の専門家が解説でも詳しく解説していますが、リースバックとは、自宅を不動産会社などに売却したあとも、賃貸借契約を結ぶことで同じ家に住み続けられる仕組みです。売却によって所有権は買主に移り、契約者はそれ以降、賃借人として毎月の家賃を支払うことになります。この点が、住み替えを前提とする一般売却との大きな違いです。「売却」と「賃貸」がセットになっている、やや特殊な仕組みだからこそ、良い面と注意すべき面の両方を理解しておくことが大切です。メリット・デメリットを理解するうえでも、まずはこの基本的な仕組みを押さえておきましょう。
リースバックの5つのメリット
リースバックには、主に次のようなメリットがあります。
- 売却後も住み続けられる:引っ越しをせず、住み慣れた地域や環境、近所付き合いを変えずに生活を続けられます
- まとまった資金を確保できる:売却代金を老後資金やローンの完済、教育資金や事業資金などに充てられます
- 引っ越し費用や手間を抑えられる:住み替えが不要なため、引っ越し費用や新居探しの手間がかかりません
- 周囲に売却を知られにくい場合がある:外観や生活状況、表札なども変わらないため、近隣に事情を知られにくいことがあります
- 老後資金や住宅ローン返済に活用しやすい:まとまった資金を早期に確保できるため、資金計画を立てやすくなります
これらのメリットは、住み替えをせずに資金を確保したいという多くの方のニーズに合致するケースが多く、リースバックが選ばれる主な理由となっています。特に「まとまった資金を確保できる」「住み続けられる」という2点は、他の資産活用方法にはない組み合わせであり、多くの方がリースバックを検討するきっかけになっています。
リースバックの5つのデメリット
一方で、リースバックには次のようなデメリットもあります。契約前にしっかり理解しておくことが大切です。
- 家賃が発生する:売却後は所有者ではなく賃借人となるため、毎月の家賃負担が続きます。これまで固定資産税として支払っていた金額と比較すると、負担感が大きくなる場合もあります
- 所有権が移る:自宅の所有権は買主に移り、将来的な資産や相続財産としては残りません
- 売却価格が一般売却と異なる場合がある:買主が賃貸運用を前提とするため、市場価格より低めになる傾向があります
- 契約内容を確認する必要がある:家賃や契約期間、更新の可否などは事業者によって異なります
- 買い戻しには条件がある場合がある:将来的に買い戻しを希望しても、契約内容によっては対応していないことがあります
一つひとつは大きな問題に見えなくても、複数が重なると「思っていたより負担が大きい」と感じる原因になりかねません。契約前にメリットと同じくらい丁寧に確認しておくことが、後悔を防ぐことにつながります。特に買い戻しについては、契約によって可否や条件が大きく異なります。詳しくはリースバックした家は買い戻せる?買い戻しの仕組み・条件・注意点を徹底解説で解説していますので、将来の買い戻しを考えている方はあわせてご確認ください。
メリット・デメリット比較表
ここまで紹介した内容を、観点ごとに整理してみましょう。
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 住み続けられる | 引っ越し不要で生活環境を変えずに済む | 所有者ではなく賃借人という立場になる |
| 資金面 | まとまった資金を早期に確保できる | 売却価格が市場価格より低めになる場合がある |
| 所有権 | 売却手続きの負担は比較的軽い | 所有権を手放し、資産としては残らない |
| 将来設計 | 老後資金やローン返済に活用しやすい | 家賃の支払いが契約期間中ずっと続く |
| 契約面 | 買主があらかじめ決まっているため手続きが早い | 契約内容は事業者ごとに異なり、確認の手間がかかる |
このように、同じ特徴でも見る角度によってメリットにもデメリットにもなり得ます。「住み続けられること」を重視するか、「所有権を維持すること」を重視するか、「できるだけ高く売りたいか」など、何を優先するかによって、リースバックが適しているかどうかの判断は変わってきます。どれか一つの観点だけで判断するのではなく、複数の観点をあわせて検討することが大切です。
リースバックが向いている人・向いていない人
ここまでの内容を踏まえて、リースバックが向いている人・向いていない人の傾向を整理しました。あくまで一般的な傾向であり、実際に向いているかどうかはご自身の資金計画やライフプラン、ご家族の考え方によって変わります。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 住み続けたい | できるだけ高く売却したい |
| 老後資金を確保したい | 所有権を手放したくない |
| 住宅ローン返済を整理したい | 家賃負担を避けたい |
| 引っ越しを避けたい | すぐに住み替えたい |
- 住み続けたい方:引っ越しをせずに資金を確保できる点が、リースバックの最大の特徴に合致します
- できるだけ高く売却したい方:一般売却の方が市場価格に近い金額で売却できる可能性があります
- 所有権を手放したくない方:所有権を維持できるリバースモーゲージなど、他の制度が向いている場合があります
- 家賃負担を避けたい方:契約後は家賃の支払いが続くため、負担が増えると感じる可能性があります
後悔しないために確認しておきたいポイント
ここまで見てきたように、リースバックにはメリットとデメリットの両方があり、どちらか一方だけを見て判断すると、契約後に後悔につながることがあります。「リースバックは危険」「怪しい」といった声を耳にすることもありますが、その多くは契約内容の確認不足から生じるトラブルによるものです。詳しくはリースバックは危険?怪しいと言われる理由と後悔しないためのポイントを解説もあわせてご覧ください。後悔しないためには、契約前に次の点を確認しておきましょう。
- 複数社を比較する
- 契約内容を確認する
- 家賃設定を確認する
- 買い戻し条件を確認する
- 家族と相談する
これらを事前に確認しておくことで、契約後に「思っていたのと違った」という後悔を避けやすくなります。特に家賃設定や買い戻し条件は、事業者によって差が出やすい項目です。少しでも不安な点があれば、契約を急がず、納得できるまで質問することが大切です。一社の説明だけで判断せず、複数社の話を聞いたうえで比較することも、後悔を防ぐ有効な方法です。
よくある質問
リースバックは本当に住み続けられますか?
はい、賃貸借契約を結ぶことで、売却後も同じ家に住み続けられます。引っ越しをする必要がないため、生活環境を変えずに済む点が大きな特徴です。ただし、家賃の支払いが必要になる点や、契約期間・更新条件は事業者によって異なる点にご注意ください。
家賃は途中で変わりますか?
契約内容によって異なります。契約期間中の家賃改定の有無や条件は事業者ごとに違うため、契約前に確認しておくことをおすすめします。
一般売却との違いは?
一般売却は住み替えを前提とし、買主自身が住むために購入するため、市場価格に近い金額での売却が期待できます。リースバックは買主が賃貸運用を前提に購入するため、売却価格が市場価格より低めになる場合がありますが、引っ越しが不要で住み慣れた家に住み続けられるという違いがあります。
買い戻しはできますか?
契約内容に買い戻し条項が含まれている場合は、可能なことがあります。ただし、すべての契約に共通する権利ではなく、期間内の申し出や資金準備などの条件を満たす必要があるため、契約前に可否と条件をあわせて確認しておくことが大切です。
無料相談だけでも可能ですか?
はい、無料相談だけでも可能です。契約を前提とせず、まずは制度の仕組みや自宅の条件を知りたいという方もご利用いただけます。
まとめ
- リースバックには、住み続けられる・資金を確保できるといったメリットと、家賃が発生する・所有権が移るといったデメリットの両方がある
- 何を優先するかによって、リースバックが向いているかどうかの判断は人によって異なる
- 契約内容の確認不足が後悔につながりやすいため、複数社の比較や契約内容の確認が重要
リースバックにはメリット・デメリットの両方があります。大切なのは、ご自身の状況や将来設計に合った制度かどうかを比較・検討することです。